福井県英語研究会
会長 浅井 裕規
会員の皆様、日頃より本研究会の活動について格別の御理解と献身的な御協力を賜り、心より御礼申し上げます。
本研究会は、本県の英語教育の推進と研究活動の促進を目的に、昭和34年(1959年)に発足し、60余年の歴史と伝統を有しています。会員は県内の中学校と高等学校の全ての英語教員という、全国でも他に例を見ない組織であり、中高の緊密な連携を基盤に、コミュニケーションの手段としての英語の実践指導を推進することを本研究会の発足以来、一貫した基本方針としています。現在、新学習指導要領の下で、以前にも増してコミュニケーション能力の育成を目指す指導が求められています。こうした国が求めている今の英語教育のあるべき姿が、既に半世紀以上も前に本県における英語教育の到達目標となっていたことを知るにつけ、先輩方の先見の明に驚嘆するとともに、それを引き継ぐ我々の責任の重さをあらためて感じるばかりです。
現在、コロナ禍の中、本研究会主催の行事の中には、感染拡大防止のためにやむを得ず中止や延期しなければならないものがあるという、厳しい状況にあります。こうした状況においても、昨年度は何としても開催するために、万全な感染拡大防止対策を講じたり、オンラインを利用したりするなど、開催方法を工夫して実施することができた行事もありました。本年度も、できるかぎり中止をせずに実施していくことができますよう、準備を進めております。また、行事はもとより、毎日の通常の授業でもコミュニケーション活動が制限される場面があろうかと思います。こうした状況だからこそ、現状に対応した活動方法を前向きに検討して実施することにより、生徒の英語力向上に努めていただきますことをお願いいたします。