会長挨拶

福井県英語研究会
会長 竹本 俊穂

 

 会員の皆様、日頃より本研究会の活動について格別の御理解と献身的な御協力を賜り、心より御礼申し上げます。

 本研究会は、本県の英語教育の推進と研究活動の促進を目的に、昭和34年(1959年)に発足し、60余年の歴史と伝統を有しています。また、本研究会は、発足以来、県内の中学校と高等学校の全ての英語教員で構成されている全国でも他に例を見ない組織であり、中高が緊密に連携し、一体となって、「コミュニケーションの手段としての英語」の実践指導の推進を一貫した基本方針としています。現在、新学習指導要領の下で、国が求めている英語教育のあるべき姿が、既に半世紀以上も前に本県における英語教育の到達目標となっていたことを知るにつけ、先輩方の先見の明に驚嘆するとともに、それを引き継ぐ我々の責任の重さをあらためて感じるばかりです。

 この3年間はコロナ禍により、本研究会主催の行事がやむを得ず中止や延期、実施形態の変更を余儀なくされたものがありました。しかし、5月8日から新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが5類に移行しました。このことを受け、生徒たちの英語学習のインセンティブとなっており、英語力の向上に大いに寄与している英語セミナーや英語弁論大会、英語ディベート大会等の行事を、できるだけコロナ前に戻して実施したいと考えております。

 また、5月に公表されました「2022年度英語教育実施状況調査」の結果によりますと、本県の中高生の英語力は都道府県別で5調査連続トップとなりました。このことは生徒の自信であり、県民の誇りでもあります。毎日の授業におきましてもコロナ対策として活動が制限される場面は少なくなると思われますので、英語を使ってコミュニケーションする機会を積極的に確保していただき、生徒の英語力向上に引き続き努めていただきますようお願いいたします。